日本の職人技と現代デザイン
RIN
日本の伝統工芸と現代デザインを融合させ、新たな工芸を提唱していくプロジェクト。
経済産業省の依頼でブランディングを行った。ヨーロッパでは伝統工芸とデザインの融合が
それぞれの時代の価値観に沿って変革し、新しい様式を生み出してきた歴史がある。
しかし、日本の伝統技はいつしか技のみがクローズアップされ、我々の生活からは遠い存在になってしまった。
日本の風土で育まれ、匠が極めた伝統技こそ現代の生活の中で活かされるべきという気概で
このプロジェクトのコンセプトワークに挑んだ。
伝統工芸に携わる職人を取り巻く環境改善、それを産業としている地域の活性化、デザインと融合した商品の普及を目的とし、プロジェクトコンセプト、ブランドのネーミング、店舗デザイン、ロゴなどデザイン全般を手がけた。
伝統工芸のゲートウェイをこのプロジェクトが果たすために、職人とデザイナーを結ぶ活動を推進した。
ロンドンではテムズ川の夜景が堪能できるOXO TowerにWagumiという名でギャラリーショップを展開している。
RIN ブランドコンセプト
日本という国に生まれ、四季折々の風土や礼儀、時代に育てられてきた伝統の技と知恵。
歴史と伝統に裏付けされた技術によって得た高い信頼性と快適性。 海を超え、言葉を超え、国境を超え、
逞しくそして洗練されたデザイン。伝統に裏打ちされた職人の技とデザインが 1 つになり新たな次元へ。
“凛(RIN)” としたその姿勢は日本のプライド勇姿凛たり。
RINという言葉には日本の精神や隣接するものとの共存や調和の関係を示す言葉が多く存在する。
その精神の象徴をプロジェクト名 RIN とした。
シンボルマークは風土+礼式+文化を日本の家紋を基礎としてデザインした。
要素は日本を象徴をするアイコンである丸を2つ。1つは職人の技、もう1つはデザイン。
2つの丸が同じフィールドで一体となり、新たな “Rin” を生み出してゆく。
様々なRINという言葉
凛:態度、気持ちなどが引き締まってきちんとしているさま。勇姿凛たり。
輪:軸を中心にしてまわる円形のもの。そのような形のもの。
隣境:界を接すること。となり。
臨:その時になること。その場に臨むこと。
林:林泉。木立と池のある風景。
倫:人として守るべきみち。
Client : Rin
Agency : Lives Inc.
Creative Director : Keisuke Unosawa
Graphic Designer : Keisuke Unosawa
Architect : Keisuke Unosawa
Creative Agency : Venus Spring Inc.
URL:Rin rin-japan.jp / Wagmi wagumi-j.com