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社史のターニングポイント

株式会社スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイルカンパニー

1966年まだ誰も知らないアメリカから雑貨やコスメを輸入販売したソニープラザ。

その影響力は大きく、当時の日本のカルチャーに大きなインパクトを与えた。

テレビ、映画、雑誌、ラジオでしか感じることが出来なかったアメリカンカルチャーを

日本人に提案したブランド。事業は雑貨に留まらずファッション、インテリア、コスメ、食と拡大していった。

誕生日やクリスマス、バレンタインなど大切な人と自分を繋ぐ無くてはならない存在になった。

時の流れはアメリカンカルチャーだけではなく、ヨーロッパ、アジア、アフリカなど

世界のカルチャーを海の向こうから連れてきた。ライフスタイルや商品の価値にも変化が訪れ、

ライバルとなる同業他社も増加し、改めてこれからの未来を考察する時期が来ていた。

そのタイミングで CI・ブランディングの依頼を受けた。

折しも事業の経営体制が変わる大きなターニングポイントでもあった。

大きなネームバリューであった” SONY” が社名から消えることに社内でも新たな指針を求める声があった。

彼らの不安を取り除くこともブランディングの大きな役割であった。

初期の取り組みは企業内の組織と経営体制を把握すること、各店舗の運営状況を理解することからスタートした。本社が主体の商品企画やVMDを店舗が遂行するこれまでのスタイルから、顧客の声を活かし

現場からのアイデアを商品企画に反映させる流れに変えること。

そして、店舗間の関係を密にして全店で問題を解決できる仕組みづくりが必要だった。

これらの取り組みを行うなかで、創業から受け継がれてきた企業理念の源泉はそのままに

新しい理念へとブランディングを再構築した。

変化を受け入れ前進するためにはマーケティング理論だけでは正解にたどり着けない。

PLAZA社の道しるべとは何か?

それは自分たちのスタイルを作っていくこと=答えを探すのではなく“クリエイト”していくことである。

理念は道しるべ、答えは探究心や行動が導いてくれる。

ブランディングの可視化の一つとして、今 働いている社員もこれから入社する新入社員も

社員全員がいつでもどこでも読むことができる“理念ブック”を製作した。

それは PLAZA らしいコミュニケーションでクリエイトされ、グラフィックアイコンとシンプルな文章で綴られた絵本のようなデザイン。そこには決まった” 答え” は記されていない。

自身のスタイルを作っていくヒントが散りばめられている理念ブックを手に、新しいPLAZA文化を創り続ける。

サンクスマム・キャンペーン

2005

母の日キャンペーンのグラフィックデザイン。メインビジュアルはガーベラ。

崇高な愛や美を花言葉に持つガーベラは大切な人へのギフトにぴったり。

明るいイエロー、オレンジをベースカラーとした。

メッセージカードはガーベラの型抜き、 ショップバッグは全面にプリント。

街にガーベラのバッグが咲き、キャンペーン効果がより実感できたプロジェクト。

フェスタ・デラ・ドンナ・キャンペーン

2006

イタリアではホワイトデーにあたる日が「フェスタ・デラ・ドンナ〜女性の日、ミモザの日」と言われている。

男性から女性へ感謝の気持ちを込めて黄色いミモザの花を贈る習慣がある。

パートナーに限らず家族や友人、同僚の女性へもミモザを贈る。

この日が近づくとフラワーショップには黄色い花が並び、パティスリーにもミモザのついたお菓子が飾られる。

女性への感謝を込めて黄色であふれるキャンペーンを展開。メインビジュアルはミモザの花。

ヒュッゲ・ホリデーシーズン・キャンペーン

2007

北欧の商品を中心に展開されたクリスマスキャンペーン。

ブルーの樹木をモチーフにしたメインビジュアル。

北欧のアイシングなクリスマスを表現した。

ナターレ・クリスマス・キャンペーン

2008

イタリア語でクリスマスの意味の「Natale」。

クリスマスの夜に暖炉の前で会話を楽しむ家族をメインビジュアルにした。

スノードーム型のPOPを作成して店頭ディスプレイに使用。

店内フラッグ、ショップバッグ、ギフトラッピング用タグなどにデザイン展開した。