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奇跡の村を創る

徳島県木頭村

四国の右下に位置する徳島県にある秘境の村・木頭(きとう)。

西日本で二番目に高い山・剣山の南麓に位置し、四国のチベットと呼ばれる自然豊かな場所。

人口約1,000 人の集落と鋭く切り立った岩山の間を縫う清流・那賀川が美しい村。

そして日本一の木頭柚子の生産地である。

電子書籍の取次業務を中心に事業を行う株式会社メディアドゥのCIを手掛けたことがきっかけで、

社長の藤田氏から相談を受け、地方創生への戦略構想が二人三脚で始まった。

初めて訪れた村は、まさに秘境という言葉が相応しかった。美しい川の水、澄んだ森の空気、

漆黒の空に輝く満天の星が迎えてくれた。

そして、心温かい愛すべき人々が住んでいた。木頭の人々がこの先の未来も幸せであることを一番の目的に、

持続可能な村を創ることを決意し"村をデザインする”という行動指針を立てた。

ここでいうデザインとは表層的なものではなく、ここで暮らし続けること、移住や Iターン、

Uターンを含めた人生をデザインすることである。

文化と芸術を創造し発展させ、自然との共生を理念に地方創生がスタートした。

どこかにある答えを探すのではない、様々な対話を重ね答えを作っていく。

持続可能(サステナブル)な村を構築していくために、木頭の自然環境に適合するデザインを追求し、

全てのプロジェクトに自然とのマリアージュを実現する。 

秋になると柚子で黄金色に村が染まる景色は「黄金の村」と称される。

”STAY GOLD” この村はいつまでも黄金色に輝き続ける。

KITO DESIGN HOLDINGS

未来コンビニ

“子供は未来の宝物”

この場所は「未来を担う子供たちのため」に作られた。

未来コンビニという名前は漫画家の手塚治虫氏の「子供は未来から来た未来人」というメッセージから

発想を得た。子供たちが集まり、大人と未来を語り合い、学び、夢や希望を育てる場所になるように。

併設されている柚子カフェでは、木頭柚子を使ったドリンクやスイーツを味わうことができ、

ワークショップなども行われる。

木頭の過去、現在、未来の時をつなぐ象徴としてデジタルクロックを設置した。

地域の暮らしを支える場所、遠方からの観光客が集う交流の場、木頭の情報発信源としての役割も担っている。

世界三大デザイン賞であるレッド・ドット・デザイン賞、iFデザイン賞をはじめ、国際デザイン賞を多数受賞。

◼️ 未来コンビニ、そして私たちの「挑戦」

木頭地区(旧・木頭村)は徳島県と高知県の県境に位置し、人口約1,000人で65歳以上が人口の過半数を占める“限界集落”です。

この村は東西に大きく広がり、村の端から端まで移動するには車で30分以上を要するほど広大な地域です。 

未来コンビニは、この広大な村の最西端、居住人口がたった約200人の「北川集落」と呼ばれる地域に建築されました。

北川集落には商店が無く、最寄りのスーパーまでも車で約1時間かかるなど、生活必需品の買い物が非常に不便な環境下から、

いわゆる「買い物難民」が生まれていました。未来コンビニは、地元の人々の買い物環境改善を目指すと同時に、

この地で生まれ育った子供たちが、多様な人生や感性に触れ合い未来への刺激を受けられる場となるようにとの想いから

「未来コンビニ」と名付けられ、2020年4月に誕生しました。この僻地にコンビニという施設を新たに建築し、

通り道にすぎなかった場所を「訪れるべき場所」に生まれ変わらせ、訪れる全ての人と地域とを繋ぎ、木頭の未来を紡ぐ。

この未来コンビニの取り組みは、過疎化・高齢化など地方が抱える課題に対する、

木頭プロジェクトとしての大きな「挑戦」の一つです。

 KITO DESIGN HOLDINGS 及び木頭プロジェクトは、木頭地区において未来コンビニをはじめとした挑戦の歩みを止めず、

「全ての人が笑顔になれる、奇跡の村」を目指し未来へと紡ぐ活動を続けてまいります。

 

◼️ 未来コンビニの建築デザインについて

“世界一美しいコンビニ“をコンセプトにデザインされた未来コンビニのある木頭地区は、西日本第二位の標高を誇る剣山をはじめ

標高1,000mを超える山々に囲まれ、その自然の豊かさから別名「四国のチベット」とも呼ばれています。

また、柚子の原生林が多数存在し、日本で初めて柚子の接ぎ木に成功し柚子栽培を全国に広めた地でもあり、

特産品「木頭ゆず」の品質の高さは国内外で高く評価されています。

この木頭の“自然との共生”が、未来コンビニのデザインテーマの一つです。

デザインの軸となるY字のトラス構造は、木頭の特産である柚子畑をイメージして設計され、

明るいイエローに塗り分けられました。道路に面した壁一面をガラス張りにし、店舗の外には、

経年変化を楽しめる国産の松の木の素材でできた水はけの良いウッドチップを敷き詰めることで、

雨の多い木頭の美しい自然との一体感を店内からも感じられる設計となっています。

また、子供たちへの目線も設計に反映されています。店内の陳列棚は、子供たちや地元の高齢者の方が

商品を手に取りやすいようにと一般のコンビニよりも低めに設計され、これにより解放感のある空間を実現しています。

店内奥は「木頭ゆず」のオリジナルメニューを体験できるカフェスペースや、子どもたちが様々な絵本や

美しい木頭の映像を楽しめるエリアとして設計され、人々が気軽に集まれる交流の場として地元住民や観光客に愛されるとともに、木頭のアイコン的存在となっています。 

Client : KITO DESIGN HOLDINGS INC.

Executive Producer : Yasushi Fujita

Creative Director : Keisuke Unosawa

Design Director : Keisuke Unosawa

Graphic Designer : Keisuke Unosawa

Graphic Designer : Sarasa Kusanagi

Architect(Mirai Convenience Store) : Wataru Sato(KOKUYO  Co.,Ltd.)

Architect(Mirai Convenience Store) : Koji Aoki(KOKUYO  Co.,Ltd.)

Architect(Mirai Convenience Store) : Gen Co.,Ltd.

Lighting(Mirai Convenience Store) : Hisaki Kato(Hisaki Kato Design Inc.)

Photographer(Mirai Convenience Store) : Nacasa & Partners Inc.

Architect(4 Park Cafe Kito) : Keisuke Unosawa

Creative Agency : Venus Spring Inc.

URL:kito-dh.jp

NISHIU de repos / KOHIRUIMAKI DOJO KITO

“健康と憩いのための複合施設”

那賀町木頭地区は1,000人に満たない人口のうち65歳以上が過半数を占める限界集落。

NISHIU de repos(ニシウ・ド・ルポ)はこの地区のかつての中心地であり、

現在は居住人口約100名の西宇と呼ばれる地域にある西宇神社の敷地内に設立された。

施設名は西宇とフランス語で休憩所やひと息つくと言った意味のde reposから

「西宇の休憩所」という意味をもつ。西宇地域の人々、そして木頭地区の人々が、

この場所でのんびりとリラックスした時間を過ごせるように、

かつてこの地域や地区全体を賑わせた季節ごとのお祭のように、

沢山の人が集まって楽しめる様々なイベントの開催や、アクティビティを

体験できる場所になるように、という想いが込められている。

施設の2階には、地域の人々が楽しく健康にいきいきと体を動かせるための場所として、

キックボクシングジム「小比類巻道場 徳島木頭支部」がある。道場はキックボクシングの

世界スーパーウェルター級、K-1 WORLD MAXチャンピオンの小比類巻貴之氏が

東京を拠点に展開する「小比類巻道場」初の地方支部となる。

高齢化が進む木頭地区において、高齢の人がいきいきと楽しく、笑顔で健康に毎日を過ごせるような

環境を作りとこの地区の地方創生事業の一環としてKITO DESIGN HOLDINGSが設立。

KITO DESIGN HOLDINGS 公式サイト: https://kito-dh.jp

小比類巻道場 公式サイト:https://kohiruimaki.com/jym

YUZU CAFE Kitchen

“木頭ゆずの美味しいをお届け”

​新ブランド「YUZU CAFE Kitchen」がJR徳島駅にオープン。

木頭ゆずが存分に味わえるスイーツと、木頭のキッチンから柚子の食を発信。

パティシエ柴田勇作氏とメニュー開発、商品展開。

CAMP PARK KITO

“自然に帰る”

清流・那賀川に隣接するキャンプ場。水、空気、風、満天の星空がある大自然を五感全てで体験できる。

ビジネス合宿も行える研修棟も併設。