祈りの向こう側と生きる日々
株式会社はせがわ/田ノ実
福岡県に本社のある株式会社はせがわ。1929 年に仏壇仏具の販売を開始。
日本人の心の真ん中にある感謝の想いである” 祈りと供養” を企業理念に据えて今日まで事業展開している。
また、清水寺、二条城など国宝・重要文化財をはじめ多くの寺院などの復原・修復も行なっている。
これまでは従来の伝統的な価値観を前提として、日本における仏教やその他の信仰や習俗に基づいて
お客様へ仏壇やお墓を提供してきた企業は、現代の多様化した生活様式や価値観の変化に基づく
新たなニーズを捉えた事業改革を必要とし、企業ブランディングを望んだ。
新しい時代に向けた新事業の確立と、既存の事業を高めること、この2つを求めていた。
命の先にある死を中心に据えて事業を行なってきた貢献の実績は
顧客満足度のような数字では計ることができない。
人生における様々なターニングポイントにおいて故人への想いを包み込み、
生きる者の心に平穏をもたらしてきた。
積み重ねた歴史とその中で培われた人間力が未来を構築すると考えた。
はせがわの事業や働く人に触れて深く知る度に、
人が生まれ死すまでの全ての時において人々に寄り添うことができる唯一無二の企業であると確信した。
生死を超えた祈りの向こう側までを事業領域として捉えることが出来る。
これをブランディング改革の真ん中に据えた。
これまでの商品やサービスを時代に合わせてチューニングすること、
お客様に支持される時代に沿った価値を提供していくこと。
ある時は店舗デザインや商品として形となり、ある時は社員ひとりひとりが 言葉で伝える。
想いを伝える手段は様々である。供養のスタイルが変わっても供養や祈りの心そのものは変わらない。
連綿と受け継がれてきた心、そのベースとなる自然崇拝など目に見えない存在に対する畏敬の念や信仰を大切に、はせがわの事業は続いていく。
新規事業では古くて新しい “日本の食” に焦点を当て 日本人の「祈り」に溢れている「食」をひもとく。
お米、糀(こうじ)、発酵食品をテーマとした食と雑貨のライフスタイルショップ「田ノ実 Tanomi」を
企画、立案からプロデュース、デザインまでを手がける。
はせがわは現在「レボリューション」をスローガンに掲げ、
新しい発想で新商品の開発と新たな価値づくりに挑戦している。
Client : Hasegawa Co.,ltd.
Creative Director : Keisuke Unosawa
Design Director : Keisuke Unosawa
Graphic Designer : Keisuke Unosawa
Graphic Designer : Sarasa Kusanagi
Architect : World Co.,Ltd.
Architect : Keisuke Unosawa
Creative Agency : Venus Spring Inc.