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夢と遊ぶ

カレ

それは書斎館オーナーとのこんな会話から始まった。

「Cardより多く文字を書けるものってLetterしかないの?」

「Letterよりも気軽にメッセージを届けたいときもあるよね?」

「メッセージを文字以外の絵や写真で伝えられたら面白い」

「いろいろな遊び方もしてみたい」

「ちょうどCardとLetterの間のようなものって無いのかな?」

それから手の中にぼんやりと見えている新しい形を求めて、

デザインの冒険がはじまった。

数ヶ月にわたり膨大なデザインスタディを繰り返し、

様々な形のカードレターを作った。形ができたらポストに投函して

郵送テストを何度も繰り返した。

ある日曜の午後。オーナーとカフェのテーブルの上に

様々なアイデアのモデルを並べて眺めていた。

いつものようにアイデアを出し合いながら時間が過ぎていった。

数時間経過したところで大きさと形は決まってきた。

あと1つ決定的なアイデアが欲しくて模索を続けていた時、

オーナーがテーブルにあったフォークでカードと封筒の真ん中に

穴をあけた。その瞬間、求めていた全てが詰まったカードが誕生した。

中央の穴に割りピンを使用することで糊を使わずに封ができる。

穴にリボンを通すことで簡単にギフトにも添付できる。

穴に糸を通したらブック型のレターになった。

その場でたくさんの使い方が生まれ、思い描いていた新しいレターが

目の前に誕生した。オーナーが「名前はCardとLetterの間で

Ca Le・カレにしよう」と。デビューしたCa Leをたくさんの人が

バラエティに富んだ使い方で楽しんでいる。

今日もCa Leは誰かのメッセージを届けている。

無限の可能性があるCa Leを世界中へ届けたい。

オーナーと僕の1つの夢の始まり。

Client : Shosaikan Co.,ltd.

Art Director : Keisuke Unosawa

Graphic Designer : Keisuke Unosawa

Creative Agency : Venus Spring Inc.

URL : Ca Le

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